バスケを通して黒人差別について訴えている!…Netflix映画ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-(感想、結末、裏話)
Netflixのハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-の作品情報より引用
- バスケを通して黒人差別について訴えている!…Netflix映画ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-(感想、結末、裏話)
- バスケを通した黒人差別について訴える…面白い映画。
- ネタバレ感想
- 結末~
キャスト
ザジー・ビーツ
メルヴィン・グレッグ
ソーニャ・ソーン
ザッカリー・クイント
あらすじ~
仲介人であうレイは、NBAに出場予定だったエリックと話していた。
だが、エリックが出場する前にロックアウトが行われてしまい、NBA自体が一時中止状態になってしまった。
それを聞いたエリックが借金を作ったこと、高利子で借りてしまった事をレイに相談する。
レイは、事の重大さを伝えるとともにとある封筒を渡した。
一言「開けていいと言うまで開けるな」と言い残し、誰もいない会社に戻り、とある作戦に打って出るのであった…
ストーリー…8/10
キャスト…7/10
個人的評価…7/10
一文感想 ↓
バスケを通した黒人差別について訴える…面白い映画。
アメリカが舞台で、ロックアウト中に起こったことで、ロックアウトを終らせようという話だ。
正直、日本人にはなじみのない事が出てくるので、調べずに観ると分からなく、面白さが十分伝わらない部分がある映画だ。
そう、十分楽しむ為には用語を少し知る必要があるのだ。
NBAくらいは知っているひとは多いと思う。
特にこの映画は、ロックアウトが知ってて当然という流れで話が進むので、ロックアウトを知らなければ、出たしからちんぷんかんぷんで、ずっと楽しめない。
この映画で一番の見所といったら…
レイの策略が一番の見所だ。
この数手先を読んでいるレイの手腕が面白い。
最初は、なんでこんなことしてるのかわからないが、どんどん話が進むにつれ、話がくっついてく様は、とても面白かった。
この映画には、隠れたテーマが隠されている…
それは、黒人差別に苦悩する人々の一面が見え隠れしているということだ。
スペンサーが自分ら黒人を使って白人がぼろ儲けしていると言うシーンがある。
差別を題材にした色んな映画を観てきた身として、毎回思うのは根強い遺恨があるなぁと思う。
そして、この黒人差別をスポーツを通して一番強く訴えている映画だと感じた。
策略が絡んだバスケ映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス 3.3
映画.com 3.2
自分が思っていたより低かった評価だ。
至って普通というのがみんなの評価らしい。
高評価の意見としては…
枠組みをぶち壊そうという勢いにドキドキする、 テンポが良かったの意見が多かったです。
低評価の意見としては…
会話の起伏が乏しい、専門用語が多く調べながらでないと分からないという意見が多かったですね。
下記詳しい感想 ↓
レイの冴え渡る策略が見所
NBA選手との交渉人のレイ。
交渉人というのは、出演料などをスポンサーと交渉したりする、いわば選手とスポンサーの仲介人だ。
今回は、ロックアウト中で、選手が一切試合に出れない状況を打破しようという話。
この数手先を読んでいるレイの手腕が面白い。
最初は、なんでこんなことしてるのかわからないが、どんどん話が進むにつれ、話がくっついてく様は、とても面白かった。
だが、この作品にも欠点があり、NBAやロックアウトのことについて知らなければ、全く話についてこれない。
この事は、次の項で書きますね。
この専門用語さえ押さえていれば、かなり楽しめる作品だ。
レイの何処か落ちついていて、憎まれ口を叩きながら、会話する姿も面白い。
楽しむ為に用語について勉強する必要あり
まずロックアウトについて
資本家たちが労働者に対するボイコットみたいなものだ。
このボイコット中は、会社側は、選手にお金を払わなくて良い事になっている。
ロックアウト自体は、労働者(選手側)からなんらかの圧力があった場合の対抗措置ということだ。
まぁ、NBAの説明は、簡単にするとアメリカのめっちゃ大きなバスケリーグ。
大人気でお金がたんまり動く。
特にこの映画は、ロックアウトが知ってて当然という流れで話が進むので、ロックアウトを知らなければ、出たしからちんぷんかんぷんで、ずっと楽しめない。
黒人差別の一面見え隠れしている。
NBAのあり方や様々な不満がこの映画では話されている。
スペンサーが自分ら黒人を使って白人がぼろ儲けしていると言うシーンがある。
こんな重たそうな展開になるとは思ってなかった…
差別を題材にした色んな映画を観てきた身として、毎回思うのは根強い遺恨があるなぁと思う。
と今回は、この差別を題材にしているからか、黒人の有名俳優が出演している。
スペンサー役のビルデューク。
今では痩せ細ってしまい、最初見た時は誰だかわからなかった…
他にもサム役のザジービーツは、デッドプール2のドミノ役の人だ。
豪華な顔触れを見るとなんだかテンションが上がりますよね笑
余談、裏話…
全編iPhoneで撮影されているみたいですね!
ネタバレ感想
登場人物と簡単な説明
レイ・バーク(今作の主人公で選手と会社側の仲介人的立ち位置)
サム(レイの元部下でエリックの恋人となる女性)
エリック・スコット(キーキャラと言うべき存在でNBAに入る前にロックアウトにあう)
スペンサー(バスケを教えている人で毎年チャリティーイベントを行ってる人)
最後にでてきた本の黒人アスリートの反乱について…黒人差別に屈するな!
最後に出てきた本を覚えているだろうか?
レイがエリックに渡した謎の封筒だ。
その中は、黒人アスリートの反乱という本が入っていて、それを読んだサムはこの本読んだ方が良いと言って話は終わっている。
この黒人アスリートの反乱とは、ピーターノーマンという1968年にオリンピックの200mで銀メダルを取った人の話。
他の金と銅の人が黒人で、その時の時代背景は、黒人の公民権運動が盛んな時期で表彰台に上がり、表彰された際、2人の黒人に右手に黒っぽい手袋をはめさせ、手を握り高く天に上げる敬礼をした。
これは、ブラックパワーサリュートと言って、公民権運動の象徴だ。
全世界に黒人の公民権運動を訴えたのだ。
このピーターノーマンはこのことをきっかけにオリンピックを出ることが出来ず、そのまま選手生命を終ることになる。
そう、これをやることを指示したからピーターノーマンは選手生命を絶たれた。
ピーターの母国オーストラリアでは、白人主義が色濃く残っていたために起こった悲劇だ。
この本を渡した意図は、エリックに黒人が差別的なことをされても激しく抵抗せよ。
未来の子供たちの為にも自分を犠牲にしてでも、平等差を訴えよというレイからの最後のメッセージなのだ。
この映画には、黒人差別に苦悩する人々の事が描かれていると最初の感想に自分は書いた。
これが恐らくこの映画で一番伝えたかったことだろうと自分は思う。
差別に屈するなというメッセージだ。
その意図をしっかり分かれば、正直低評価は、つけられない気がした。
結末~
登場人物と簡単な説明
レイバークの策略により誰も辞めることなく、ロックアウト(資本家側の労働争議、活動停止させる)を解消させた。
NBAがロックアウトしてしまい、選手たちが活動できなくなった。
なので、レイはあの手この手で選手たちを引き留め、まだ契約前のエリックを使い、ロックアウトを解消しようとする。
エリックと同僚がツイッターで喧嘩したのをきっかけにスペンサーが行っている子供たちのバスケのチャリティーイベントに2人を参列させた。
その場で、ツイッターの喧嘩の続きが始まり、バスケでケリをつけることになった。
それは、ワンオーワンでの戦いだ。
その試合結果は、レイが同点になった時にボールを奪い、試合を中断させたので、引き分けに終わった。
だが、その映像はその場にいた子供がスマホで撮影し、YouTubeにのっけたことから全世界に広まり、ニュース沙汰にまでなった。
レイの元には動画配信サービスのネットフリックスと話の会合が出来たとエリックに伝え、NBAではなく、もっと新しい事をやるべき、新時代を切り開こうと説明する。
だが、エリックの方からレイの代理人をクビにすることを伝えてきた。
それは、レイがネットフリックスとの話をキャンセルしたからだ。
結果的にお金が入ってこない事がわかり、エリックはレイに騙されたと思ったのだ。
その後、レイは会社の上司と話ていると、ロックアウトは終わったそうだ。
そして、レイはロックアウトを終わらせる為スペンサーが主宰するチャリティーイベントでエリック達をたきつけ、ワンオーワンをさせ、動画が出回るように仕向けたことをその場で言ったのだ。
全ては、レイがロックアウトを終わらせる為にやった作戦なのだ。
レイは、上司にこの功績を使い、上司の席を貰うと宣言し、違う人と会合する。
そして、エリックはサムとともに家に帰り、レイが時が来たら開けろと言った封筒をサムがあけるとそこには、「黒人アスリートの反乱」という本があった。
それをサムが読んでいると、エリックにこれ読んだ方がいいと言って終るのであった…