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感想評価)歴史の予習必須!史実に基づいた映画…Netflix映画キング(感想、結末、裏話)

 

    

歴史の予習必須!史実に基づいた映画…Netflix映画キング(感想、結末、裏話)

 

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映画.comキングの作品情報より引用

 

 

 

 

キャスト

 

 ティモテ・シャラメ

 

 

ジョエル・エドガートン

 

 

ロバート・パティンソン

 

 

ベン・メンデルソーン

 

 

ショーン・ハリス

 

 

トム・グリン=カーニー

 

 

リリー=ローズ・デップ

 

 

トーマサイン・マッケンジー

  

あらすじ~

 飲んだくれていたイングランド王の息子で長男のハルは、ある時国からの使者がくる。

国王が至急話すことがあるので、王国に来るように言われた。

最初は、断ったものの親友のジョンに促され、渋々行くとイングランド王ヘンリー4世は、病で余命がのこり少ないので、後継者を決めたいと言い出した。

その後継者は、長男のハルではなく、次男のトマスだった。

ハル自体もそれに異論がなく、それで決定となった。

後日、トマスが反乱軍の鎮圧に行った時、ハルもついていったのだが、そこで思わぬ戦果を挙げてしまうのであった…

 

 

解説

 君の名前で僕を呼んで」「ビューティフル・ボーイ」のティモシー・シャラメイングランド王ヘンリー5世に扮して主演を務めたNetflixオリジナル映画。

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世」2部作や「ヘンリー五世」に着想を得た物語で、自由気ままな王子が宮廷内のさまざまな問題や戦争など、混乱する時代を生きることで国王として成長していく姿を描く。

若き日のヘンリー5世をシャラメが演じるほか、ジョエル・エドガートン、ジョーン・ハリス、リリー=ローズ・デップ、ロバート・パティンソンベン・メンデルソーンら豪華キャストが共演。

監督は「アニマル・キングダム」「ウォー・マシーン 戦争は話術だ!」のデビッド・ミショッド。2019年11月1日からNetflixで配信。日本では配信に先立つ10月25日から、東京・アップリンク渋谷ほかにて劇場公開。

映画.comのキング作品紹介、解説欄より引用

 

ストーリー…5/10

キャスト…7/10

アクション迫力度…1.5/6

 

 個人的評価…6/10

 

 

      

     

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映画.comキングの作品情報より引用

 

一文感想 ↓

音歴史の事が詳しく分からないが故楽しめなかった…まぁまぁな映画。

注意)歴史の知識やシェイクスピアの物語を知らないと100パーセント楽しめません。

 

イングランド領とフランスの戦いを描いた史実に基づいた映画ということで、歴史が詳しい方は結末を知っているかもしれません。

(1420年前後の話で、主人公がヘンリー5世。休戦中の百年戦争時から終結くらいまでの話。)

自分は、この辺りの歴史やシェイクスピアの物語を知らない勢なんでちんぷんかんぷんでした…

 

この映画の最大の見所は…

イングランド側とフランス側の策略が見所。

イングランドに祝いの品が来た時など最初は、どういう意味か全くわかりませんでした…

ただ、フツフツと戦の火種が撒かれてく様を見ていると実際こうやって戦争が始まってくのかなぁと思ってしまいますね。

 

アクション好きからしたらですが…

アクションパートである戦争部分は、物足りなさを感じてしまいました。

この映画は、やはり策略、戦略を楽しむもので、アクション要素は、結構低いで

す。

 

 

個人的には、ちょっと疑問に思う部分が多過ぎた。

ハルの盟友のジョンファルスタッフを筆頭に他の登場人物も何者なのかわからない。

こんな感じで、疑問が多くて気になってしまいました。

この部分がこの辺の歴史、シェイクスピアの物語を知らないと楽しめない最大の要因でしょうね。

 

 

歴史系の映画を観たいという方は特にオススメだ!

 

 

 

他の人のレビューだと…

フィルマークス 3.7

映画.com 3.5

高評価気味の意見が多く、評価自体も高評価よりでしたね。

高評価の意見は、ティモシーキャメラがイケメンというのが多かったですね。

他には、音楽や映像美や戦争のリアル差を褒めてた人もちらほらいましたね。

 

低評価は、歴史を知らないが故によくわからない、人間関係がわからない、戦争の派手さが無いという意見が多かったですね。

それを分かっていてか高評価の意見にシェイクスピアの話や歴史…ヘンリー4世、5世の事や周りの人間関係を調べた方がいいという意見を書いている人もいましたね。

 

下記詳しい感想 ↓     

     

     

イングランド側とフランス側の策略

イングランド領内は、内紛の最中なんですよね。

その時にイングランドに祝いの品が来た時など最初は、どういう意味か全くわかりませんでした…

 

当時の挑発の仕方が現代とは、違い過ぎてて、とても分かりづらいんですよね。

推測ですけど、玉無し!とか男をバカにする時の悪口を贈り物に込めたんでしょうねぇ

 

このようなことなど色々あり、フツフツと戦の火種が撒かれてく様を見ていると実際こうやって戦争が始まってくのかなぁと思ってしまいますね。

 

 

 

 

 

 

        

     

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映画.comキングの作品情報より引用

 

戦争パートは、アクションの観点から見て物足りなさを感じる

一騎打ちの部分や戦争してる所はあるんですが、なんといか…

当時、映画的な演出を取っ払ったら、あんな感じだろうなぁというアクションで、迫力に欠けてしまいます。

もう少し派手な演出が欲しかったなぁと感じますね。

 

あと、優勢なのか劣勢なのかが分かりづらかったのもありました。

自分は、観ていて…「これは…優勢なんだよな??」ってなってました笑

鑑賞してみれば分かりますが、まぁ分かりづらかったんですよね。

ただ、戦略を立てて行使する姿は、観ていて面白さがありましたね。

戦略ゲームが好きな人は、この部分好きでしょうね。

 

この映画は、やはり策略、戦略を楽しむもので、アクション要素は、結構低いです。

 

 

 

 

 

 

 

    

     

ちょっと疑問に思う部分が多かった

ハルの盟友のジョンファルスタッフを筆頭に他の登場人物も何者なのかわからない。

そもそもなんでハルが呑んだくれてたのかの説明が一切されない!

父と何かあった事をにおわせるだけで説明する気がないんですよね。

 

因みに、なんであの人達が殺されなければならないのか、フランス側からの贈り物ということもわからなかった。

(あの人達の事を話すとネタバレになるので、下記のネタバレ感想に書きます。)

 

自分だけなのだろうか…説明不足すぎて推測で理解した気になるしかない。

視聴者がおいてけぼりになってしまった…

 

因みにこの出来事を調べてみたら、殆ど作り話で、登場人物やなんとなくの話しの流れはだいたい歴史通りですが、実際誰が何を成し遂げたとかは、かなり違ってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 余談、裏話…

         

 

 

 100年戦争について

フランス王国の王位継承およびイングランド王家がフランスに有する広大な領土をめぐり、フランス王国を治めるヴァロワ朝と、イングランド王国を治めるプランタジネット朝およびランカスター朝というフランス人王朝同士の争いに、フランスの領主たちが二派に分かれて戦った内戦である。国家という概念は薄い時代であり、封建諸侯の領地争いが重なったものであったが、戦争を経て次第に国家・国民としてのアイデンティティーが形成されるに至った。

現在のフランスとイギリスの国境線が決定した戦争でもある。百年戦争は19世紀初期にフランスで用いられるようになった呼称で、イギリスでも19世紀後半に慣用されるようになった。

伝統的に1337年11月1日のエドワード3世によるフランスへの挑戦状送付から1453年10月19日のボルドー陥落までの116年間の対立状態を指すが、歴史家によっては、実際にギュイエンヌ、カンブレーにおいて戦闘が開始された1339年を開始年とする説もある。

いずれにしても戦争状態は間欠的なもので、休戦が宣言された時期もあり、終始戦闘を行っていたというわけではない。

両国とも自国で戦費を賄うことができなかった。フランスはジェノヴァ共和国に、イングランドヴェネツィア共和国に、それぞれ外債を引き受けさせた。

 

Wikipediaの100年戦争を参照

下記URL

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%B9%B4%E6%88%A6%E4%BA%89

 

  

 

 

ネタバレ感想

 

 

身内の私利私欲により戦争を行なってしまったという教訓地味たものが伝わってきた

暗殺計画もおそらく玉を送ったのも?側近のウィリアムだという衝撃の事実。

ラスト20分程だが、ハルの婚約者から言われる事を聞いていて、これはもしやと思い、ゾワっとした。

 

ハルや他の家臣も当然のように信じているのだが何とも辛い。

一人の私利私欲の為に何百何千の人が死んだ事実は、なかなかのインパクトだった。

そこには、人を簡単に信じてはいけないという教訓があったように思えた。

 

後に調べてわかった事たが、この2年後歴史的には、ハルは病死してしまう事実もまた悲しくなってくる。

 

 

余談なのだが…

暗殺計画は、サウサンプリトンの陰謀という実際にあった事件が元だ。

その首謀者の一人が歴史上は、ジョンファルスタッフだ。

この時、ジョンは4年近く逃亡して、見つかり処刑されているそうだ。

 

 

 

結末~

 

 登場人物と簡単な説明

 パーシーホットスパー(国王に口答えした人)
モーティマ(ホットスパーのいとこ)
ハル、ヘンリー王子(イングランド王の息子で長男、ヘンリー5世)
トマス(ハルの弟、イングランド王の息子で次男)…早々に戦死する

 フランス王シャルル(フランス王の長男)

ウィリアム(側近的な人、フランスとイングランドを策略で戦争させた人)

ジョンフォルスタッフ卿(ハルの親友で、フランスとの戦いで戦死)

 

ウィリアムが黒幕で、ハルの暗殺者を差し向けたのはウィリアムだった。

 イングランド王が病死、ハルの弟のトマスも戦死して、ハルが新しくイングランド王に就任するのだが、フランスから玉が送られてきたり(侮辱している)、ハルの暗殺者を送ってきたりして、喧嘩を売っていたので、イングランド側も戦争を仕掛けることにした

ヘンリー王子(ハル)が信頼できる側近が欲しいということで、ジョンフォルスタッフ卿(飲んだくれてたハルをいつも支えてた人)を側近においた。

※ハルの父親の代の時、何度か戦争に赴いた経験がある。

いざ、フランス領に…

道中、ハルの身の回りの世話をさせていた子供が殺され、近くにいた他の子供にその子供のクビをハルの元へと届けさせる。

ハルは激怒し、急いでフランスを叩きのめすことに…

平原についたイングランド軍は、先の丘まで一人偵察に行かせると、坂に陣取るフランス軍の姿が…

しかも人数もイングランド軍より多く、明らかに劣勢ということで、家臣が引くことを進めるが、ジョンフォルスタッフ卿は、勝つ秘策はあるという。

それは、明日雨が降るという事。(理由は、雨が降る前日に右足が痛むからだそうだ)

雨が降れば、平原はぬかるむので、騎馬隊中心のフランス軍は、不利になる。

此方は軽装で攻め込み、身軽にしてぬかるんで動きが鈍くなったところを長弓などで攻める。

その為には囮部隊が必要だと言った。

その作戦にハルは賛同し、結構することに。

↓ 

 囮部隊の隊長は、ジョンフォルスタッフ卿が志願する。

ハルが止めるも言い出しっぺがやるべき、死に場所には最高だという事を聞かなかった。

決戦前にフランス軍にハルは赴き、トップで一騎打ちしよう?戦やめよう?兵大事にしよう?というが、フランス軍は全く聞かない。

しかたないので、いざ、決戦。

フランス軍は、ぬかるんだ地にまんまと動きが鈍くなり、イングランド軍の作戦勝ちとなった。

最後、フランス軍のトップが一騎打ちを挑むが、ぬかるんだ地に足を取られ、まともに立てない。

そんな姿をみたハルは、部下に殺させる。

戦の後始末をしていると、戦死したジョンフォルスタッフの姿が…

フランス領のフランス王の元に行き、降伏を勧めた。

それを受け入れ、フランス王は、自分の娘を差し出した。

イングランド領に帰ってきて、結婚の義をする準備をしていたハルは、婚約者に何故、フランスと戦争をしたか?という問いに上手く答えられない。

フランス王は、本当に暗殺者を送っていないというではないか。

ハルは、ウィリアムの元へいき、色々質問攻めにしたところ、自分が暗殺者を差し向けた的なことを…イングランドとフランスを戦わせて、領地を得ようとしていたことを言い始めた。

その場で、ハルはウィリアムを殺し、妻に従順じゃなくていいから、言いたいことをズバッと言ってくれと頼んだのだった…